旅トラベルjp  ~略して“旅寅”~

寅さんの様にふらっと旅した、日本の観光地名所「いとをかし処」をマニアックに紹介します。あと、飲みネタなども。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |

おいおいっ!こりゃ死ぬぞー 奥穂高~西穂高 縦走

    j 

       奥穂高岳山頂からジャンダルム・西穂高岳・焼岳を望む

 

奥穂高~西穂高縦走  ― 決して一人では行かないで下さい ―

登山をする者にとって、アイゼンや命綱の特別な道具が無くても行ける

最高峰のルートは、ここ「奥穂高~西穂高縦走ルート」でしょう。

しかしながら登山のガイドマップを見ても“危険マーク”がついていたり、

破線でルート表現されて、一般登山者は行ってはいけないような扱いになっています。

そんなお薦めされていないコースですが、怖いもの見たさというか、

そこに山があるからというか、危険・前人未踏という言葉になぜか魅かれてしまうのは、

登山愛好者の性でしょうか。

それでは死ぬ思いをしたこの縦走を、振り返ってみましょう。

 


 

hotakanoyamanami_convert_20080818232443.jpg 

穂高岳山荘からスタート

西穂山荘からスタートするか、穂高岳山荘からスタートするか考えるところですが、

標高が低い方向に向かう「奥穂高」から「西穂高」へ向かうルートとしました。

険しい山をやっている方はお解かりでしょうが、登りより下る方が神経も脚力も

多く使うのですが、長い縦走ルートと持久力を考えると、時間が短くすむだろうと

思われる下りルートを選択しました。

予想縦走時間は10時間。このルートを行こうとする人は、縦走の原則である

「早出、早着」を心得ているので朝4時には出発している人が多かったです。

我々は奥穂高岳山頂で陽が昇ってきれいな景色を見ながら朝食なんて考えたので、

5時30分出発としました。何時に西穂山荘に着くことやら。

 hotakatizu_convert_20080818232628.jpg 

    hotakasannsou.jpg

奥穂高岳山頂へ

いきなり強烈な登りです。はしごって意外と歩幅が狭いので疲れると思いませんか。

のっけから手荒い歓迎に、おっぱっピーな気持ちです。

※ちなみにガイドモデルは少し高所恐怖症の「山ちゃん」にお願いしました。(写真の人)

    hotakasansoutyokka.jpg 

登ればすばらしい眺望が待っていました。

日本の山のシンボル「槍ケ岳」が見えてきました。

奥穂高岳頂上もすぐそこに見えます。

 hotakasantyouhe.jpg 

おー笠ヶ岳もきれいに見える。もう疲れたかな。山ちゃん。

奥穂の頂上はすぐそこです。もう一息、朝ごはん早く食べよう!

hotakarakasawonozomu.jpg 

穂高岳山頂です。

異様な山容のジャンダルムも朝日を浴びて美しい。

okuhotakatyoujou.jpg 

    jandarumu.jpg 

やっぱり山は朝がいい。晴れている確率が高いしね。

午後はどうしても雲が出たり、ガスってたりする。夕立もあるし。

北は槍ケ岳、南は焼岳・乗鞍岳・御岳まで見える。最高の景色ですねぇー。

hotakasanntyouyoriyari.jpg 

hotakasanntyouyorijan.jpg 

ジャンダルムへ

いよいよ難所危険箇所連続の始まりです。

先ずは馬の背、岩が下から盛り上がっている。しかも左右は切れ落ちていて、

こんなところでこけたらイチコロで死ぬわぁー。

    umanosenose.jpg 

なんか来てはいけないところに早くも来てしまった気がする。岩の色はこれまでに無かった

緑がかった色してるし・・・。これってコケの色かなぁー。そうするとあまり人が触ったり踏んだり

してないって証拠では?そんな演出いらんちゅうの!

よく見ると「ウマノセ」なんて白いペンキで書いてあるし。そんなに有名なんだ。

    umanose.jpg 

さあー来ましたあの異様な山容のジャンダルムが目の前です。

遠くから見てる分には芸術的な姿だと思っていたけど、近づくとおっかないイデタチしてます。

ちょっと待て!よく見ると垂直壁に人が張り付いている!

あんなところ行くのかあぁぁぁー

    jandarumutyokutou.jpg 

山通の人に聞いてみると、あそこは直登ルートで岩登りの装備がないと難しいところ、

一般の人は裏側から簡単に登ることができるルートがあるとのこと。

その前に足の踏み場が、足の幅しかない箇所を壁に張り付いてやり過ごさねば。

    janmakimiti.jpg 

何とかジャンダルムの下まで来ました。良かったね、山ちゃん。

おっと、ありました、また白いペンキで「ジャン」って書いてあった。

鎖付きで・・・

    janurmiti.jpg 

えさえさ登ってジャンダルム頂上へ。

マニアックなルートと山だけあって誰もいない。その分、克服感と達成感もひとしお。

奥穂高の頂上は混みあっているなぁー。

jantyoujou.jpg  

     P1020028_convert_20080819005835.jpg 

なんとなく後ろ髪引かれる想いで、ジャンダルムを後にする。

なかなかお目にかからない後姿も紹介しましょう。

こんな姿今まで写真でも見たことなかった。

janusirosugata.jpg 

天狗ノ頭へ

長い長い天狗の下りを下っていくと天狗のコルへ。

この長さは登るのはきついだろうな、と思いつつ。

避難小屋跡があるコルに着いたのは良いが、絶望的な天狗の頭への壁が立ちはだかっていた。

長い鎖が上から垂れ下がっていた。これまで経験したものは、補助的に使ってください鎖しか

経験がないので、すべての体重を鎖に預けるのはこれが初めてである。

三点支持どころではない。

    hinangoyaato.jpg 

    tengunokoru.jpg 

    tenngunokasiratyokutou.jpg

ここに天狗沢を下るエスケープルートがあるのは、好都合と思う人も少なくないのでは

ないだろうか。事実おじさんが本気でエスケープすることを考えていた。

登るのも考え物だろうし、ジャンダルムへの長い長いのぼりを登るのも考えものだし・・・。

そんなこんなで気合だあーで登りきって天狗ノ頭へ。

tengu_aino_nisiho.jpg 

tengudakesantyou.jpg 

踏ん張りどころで雲が湧いてきました。

次は南アルプスの間ノ岳ではない「間ノ岳」へ。

なんか1枚が大きな岩が続くすべりやすそうな箇所が出てきた。

これは反対から来る登りで雨が降っていたらすべって登れないだろうなあ。

と、思いつつ下って間天のコルへ。

振り返ると写真でおなじみの「逆層スラブ」といわれる有名な箇所でありました。

奥穂~西穂間で有名といえばウマノセ・ジャンダルム・逆層スラブでしょうか。

この3か所が写真映えしますしね。

    gyakusousurabu.jpg 

    gyakusousurabu2.jpg

早く西穂高岳へ

間ノ岳目指して・・・またまた出ました長い鎖。

もうここまで来ると、何でもいらっしゃい状態です。

おらおらと登り、間ノ岳へ。

    aiotakenobori.jpg 

どこの頂が「間ノ岳」なのか「赤岩岳」なのか「名無し」なのかわからないまま

登った下った。(間ノ岳に誰か標識を)

もう良いだろう。西穂はそこだと踏ん張ったところが西穂高岳山頂。

これで危険箇所から開放されるぅー。

山頂は雲が湧いてきて眺望は開けなかった。

西穂からの絶景は他の方のブログ・ホームページでお楽しみください。

やっぱり午後は天気が悪くなりますね。

    nisihotakasantyou.jpg 

まだか西穂山荘

五里霧中状態のところを西穂を下る。

途中、小雨や雲が切れたりと景色は良くない。

でもピラミッドは見えていた。

    nisihopiramiddo.jpg 

もう足が痛くて、頭は山荘に着いてビールを飲んでいるイメージでいっぱいだ。

ヘトヘトになりながら西穂山荘へ。

時間は16時40分。約11時間かかった。

やっぱり途中、山小屋で休めないのはつらい。

気がつけば天気も回復して燃えるような夕焼け空がきれいだった・・・。

なんて思ってる場合ではなかった。早く「生ビール」という名のガソリンをくれ!

でもガソリン入れても、もう今日は走らないけどねっ。

    nisihoyuuyake.jpg

結論 

奥穂~西穂ルート縦走は、おいしいビールを飲むための手段だった。

なぜ人は山を目指すのか?

それは、そこに山があるからではなく、ゴールにビールがあるからだ。

これかなり正しいと思う。


穂高危険MAP1 

結論はかなり安っぽくなりましたが、このコースは本当に、一歩間違えば滑落・転倒しても

不思議ではない箇所の宝石箱です。(この言い回しも安っぽい。)

ガイドブックが言うように、初心者だけの入山はやめた方が良いでしょう。

危険箇所をいかに危険ではないようにやり過ごせるか、次から次へと現れる難所を克服してやる

という精神面も、経験がものを言うと思います。もちろん体力面に自信のない人は

やめた方が良いでしょう。単に命がけの修行・荒行になるだけです。

経験と体力がある方は、特別な装備がなくても大丈夫なので

是非このルートを挑戦してみてください。

極上のビールと貴重な体験が楽しめます。北アルプス登山ファンにも自慢できます。

一生の思い出にもなるでしょう。

それと山では下界では見られない不思議な現象「ブロッケン現象」なるものも体験できます。

霧のスクリーンに自分の影が、後ろから射す太陽光によって映し出される現象で、

影の周りを虹が囲んでいるのが何とも幻想的です。

(穂高岳山荘のテラスで見ることができました。)

hotakaburokken.jpg 

 

山ちゃん、モデルガイドお疲れ様でした。

 

時間がある方は、ロープウェイで新穂高温泉まで降りて温泉に入るのも「いとをかし」です。

日帰り温泉は『ひがくの湯』さんがきれいでお薦めです。

    CIMG1731_convert_20080819192747.jpg

  

 

スポンサーサイト

登山 | コメント:2 | トラックバック:0 |
<<発見!巨大石きのこ「笠石」 | HOME |

この記事のコメント

奥穂~西穂は、一般向けの道ではないですからね。この前友人に、「あそこ行けるものなの?」と聞いたら「ザイルはいるよ」と言われた。ジャンダルム周辺で必要とか。
北鎌尾根のルポなども見たいけれど、まあ、見るだけの方は、いくらでも勝手なことが言えますね。
2011-09-03 Sat 11:52 | URL | 池口 #-[ 編集]
北鎌ルートも興味深いですね。
それよりも今は剱岳北方稜線ルートに
興味あります。
仙人池に降りて、水平道通って欅平へ。
レポートで紹介されてました黒部トロッコ乗って
のんびりしたいですね。
色々な鉄道ネタ拝見させていただきます。
2011-09-06 Tue 01:44 | URL | パラダイス太郎 #-[ 編集]

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。